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2015年09月11日 旧車・絶版車
第二次大戦後の1946年、ホンダ創業者の本田宗一郎は陸軍が放出した無線機用小型発電エンジン(ミクニ製)を補助動力として自転車に搭載し、これを庶民の復興の足として売り出した。本田がこれを製作しようと思いたったのは、買い出しに出かける愛妻を楽にさせてあげたかったから、と伝えられている。そんな美談はさておき、本田が造った原動機付き自転車は飛ぶように売れ、ミクニ製エンジンはあっという間に尽きてしまった。」その結果、本田は自社開発でエンジンを早急に作ることを決意したのである。ホンダの第一号機であるA型は、ドイツのベルリンにあったシュリハ製2ストロークを参考にしていた、通商「エントツ式」エンジンの流れをくんでいる(A型からホンダの社名を名乗った)。吸入方式はクランクシャフトのウェブを利用したロータリー式。これはガソリンの一滴は血の一滴に等しい、と言われた戦中から戦後の劣悪な燃料事情のなか、少しでもガソリンを無駄にしないために充填効率を上げなければならないという、本田の考えを反映したスペック。